第3回 タテスクコミック大賞
大賞大賞
賞金
300300
万円万円
バトル・アクション・
サスペンス部門

粛正配信
取り立てて目立った特徴もない男子高校生・東条直人は、自らが起こした「いじめ告発動画」の炎上事件がきっかけとなり、前世の記憶を思い出す。かつて異世界で賢者と称えらえた自分――その胸の内には正義感や使命感などなく、己の力を使ってただただ「粛正を楽しみたい」という欲望だけが、男の中にはあった。その欲望と、賢者としての力を取り戻した少年は、現代日本でも楽しく粛正を行うため、悪を滅ぼす「粛正配信」を開始する。
ツイート画面やSNSでのバズの演出など、スマートフォン画面で読んだ際にライブ感を感じられる演出が面白く、飽きさせず画面をスクロールさせる仕上がりになっていると思いました。アクションシーンもタテの画面を生かした工夫が凝らされており、魅力的な作品と感じました。
部門賞部門賞
賞金
5050
万円万円
女性向け
異世界ファンタジー部門

八色雫のエヴァンジェリン
きらびやかな鉱石は草花に彩られた森に、クロアはボロボロに傷ついた状態で倒れていた。そこにふらりと現れて、「ともだちにならない?」と聞いてくる、笑顔の男。彼はヨカと名乗り、不思議な力でヨカの傷を治療する。そして「ともだち」となった二人は、空を飛び、ヨカの塔へと向かったのだった。
とにかく丁寧に美しく描かれた世界観の虜になりました。ディスプレイで読むカラー漫画は光の表現と相性が良いため、この表現力を活かせる媒体としてタテスクに興味を持っていただいたことをとても嬉しく感じています。
女性向け恋愛・
ラブコメ部門

ノンフィクション
平凡で平穏な毎日。そんな中、省エネ体質の主人公 有沢真央(ありさわ まお)が拾ったのは1冊の漫画の本だった。その漫画の中身は、この世界の概念が変わってしまうような不思議な内容だった。この世界は本物(ノンフィクション)か作り物(フィクション)か。
真央たち登場人物の表情、特に目の動きが豊かで読者に訴えかける描き方が印象に残りました。また余白をうまく使い、読者を物語の世界感に引き込む間の取り方も良かったです。一方で、コマ割りが均一的な感じがするので、タテスクでしかできない縦長の演出コマをもっと効果的に使えるようになると、作品世界の広がりが絵的に見せられるようになり、面白いタテスク漫画に仕上がるのではないかと思いました。今後に期待したいです!
男性向け
異世界ファンタジー部門

アカヤス
アカヤスと呼ばれる女の子はVRオンラインゲーム「NEW FANTASY WORLD」で最強のプレイヤーだ。しかし彼女は毎日同じ店でまずいビーフパイを食べることにこだわっている。その原因は、過去のある友人に関わっていたこと…。
VRの可能性をうまく物語の中心的な問いに据えたことで、設定をすっと理解することが出来ました。タテスクコミックで作品をご一緒出来ることを、とても楽しみにしています。
男性向け恋愛・
ラブコメ部門

保証期間1年の彼女
主人公トモヤは友だちナシ・彼女ナシのボッチ高校2年生。そんなトモヤに、叔父サトシはAI少女「ハティ」をプレゼントする。初めて身近に現れる異性に混乱するトモヤだったが、天真爛漫ながらも自分だけを見てくれているハティに、徐々に強い愛情を感じるようになる。
全体的なビジュアルの仕上がりクオリティが高く、プロフェッショナルの技術を感じた作品です。マーケットをより意識してストーリー・構成を練り上げることで、読者人気を得られると思います。
バトル・アクション・
サスペンス部門

輪廻大戦
時は1998 年。古代兵器の調査を行うアジュールドラゴン、チームアマテラスのもとに遺跡へ潜入していた仲間のレンジャーから無線が入る。それはレンジャー全員の消息が途絶えたという悲痛なメッセージであった。
行方不明になった仲間の捜索で遺跡群へ向かった黎とノアだが、 2人の前に古代の生物兵器が現れる。生物兵器の予想を超える能力に苦戦する黎とノア。 2人は生物兵器を破壊し無事帰還を果たせるのか。
行方不明になった仲間の捜索で遺跡群へ向かった黎とノアだが、 2人の前に古代の生物兵器が現れる。生物兵器の予想を超える能力に苦戦する黎とノア。 2人は生物兵器を破壊し無事帰還を果たせるのか。
画に力があり、世界観にぐっと引き込まれました。最小限の登場人物でしっかりと役割分担された構成も魅力的です。
編集部特別賞編集部特別賞
賞金
3030
万円万円
女性向け
異世界ファンタジー部門

魔窟街ノ畏譚姫
名門貴族の一人娘である茉莉亜は、正体不明の異形のモノたちに襲撃され意識を失い、目を覚ますとスラム街に放置されていた。そして自身の体が異形のモノに変貌していることに驚愕する……。状況が飲み込めない茉莉亜は、真相を探るべく動き出す――!
「穢れ」と「異形」という独自の設定を盛り込んだファンタジーな世界観や、雑多な街並みを描いた背景や豪華な縁取りの吹き出し枠など、細部までこだわられた丁寧な作品作りが印象的でした。ヒーローの初登場や主人公がヒーローの心を動かすシーンなど、ポイントとなる場面も花や光の演出により魅力的に描かれています。主人公が襲撃されるシーンなどのアクションをより派手に演出できると、さらに画面映えすると思います。
バトル・アクション・
サスペンス部門

ユニコーンユニゾン
武器へと姿を変えるパートナー・ユニコと共にプレイヤーが実際に戦闘に参加するゲーム【ユニコーンユニゾン】が流行する近未来――人型のレアなユニコ・イコを得た少年・バンガクは、燃費が悪いイコを使いこなせないでいた。イコを使いこなすためにソロプレイで試行錯誤するバンガクだったが、レアユニコを狙う男にイコを奪われてしまい……。
縦長の画面を生かしたアクションシーンのコマ割りの多彩さに魅力を感じました。カラーも華やかな色使いで、紙ではなく電子画面で見せることを意識した作品作りとなっていた点もよかったです。
オカルト・ホラー部門

団地
普通の高校生たけしは自分が住んでいる団地の中で、急に酷い眩暈がして倒れてしまう。
目を覚ますといつもの団地のようだが、何かが違う。無限に続く団地の建物……。さらに、その異常な空間には異形の怪物と化け物とそこで暮らしている人たちがいて…!?
目を覚ますといつもの団地のようだが、何かが違う。無限に続く団地の建物……。さらに、その異常な空間には異形の怪物と化け物とそこで暮らしている人たちがいて…!?
斬新で興味深い異空間で起きる物語はすぐ夢中にさせました。二人のコンビが作り上げるこれからのサスペンスがとても見たくなりました。
日常・ドラマ・BL部門

生まれ変わったら彼氏の息子でした
最愛の恋人・享幸に訳あって別れを告げた直後、事故で命を落とした良一。後悔が募る中たどり着いた天界で転生のチャンスを与えられ、元いた世界への転生を希望する。そこで告げられたのは「同じ世界に転生しても、享幸とは二度と恋仲に戻れない」という残酷な事実――。それでも「どんな形でもいい、もう一度享幸の傍にいたい」その一心で良一は転生を決意。しかし、転生先はまさかの、“享幸の息子”で――⁉
「BL×転生」というキャッチーなテーマに「転生先は愛した人の息子」という斬新な設定を盛り込んだ展開が非常に面白く、先が気になりました。タテスクロールコミックとして読ませることを意識したお話の構成(各話に山場とヒキを作り続きを読みたくさせる)はできていますので、画面構成(フキダシ配置、コマ間等)からも作品の魅力をより強く読者に訴えかけることを目指してみてください。
日常・ドラマ・BL部門

タイムマシンを作ろう!
H大学の理系男子3人からなるサークル「未来研究会 TAKION」は新入部員が来ないため、廃部の危機に陥っていた。
新学期の勧誘期間が終わる頃、一人の美人女子学生が訪ねてくる。「未来研究会って……タイムマインとか作るんですか?」サークルの存続と恋の予感を賭け、彼らの目標はタイムマシンを作ることに決まったのだった。
新学期の勧誘期間が終わる頃、一人の美人女子学生が訪ねてくる。「未来研究会って……タイムマインとか作るんですか?」サークルの存続と恋の予感を賭け、彼らの目標はタイムマシンを作ることに決まったのだった。
科学的要素が融合されたストーリー、さらに、美しい背景にも作家さんの情熱を感じました。タテスクロール式表現も素晴らしいので、その情熱をこれから読者に届けていきましょう。
佳作佳作
賞金
1010
万円万円
女性向け
異世界ファンタジー部門

悪女は愛を求めない
女性向け
異世界ファンタジー部門

コミュ障すぎて嫌われていたはずが執着されています。
女性向け
異世界ファンタジー部門

あなたを人にする物語
女性向け
異世界ファンタジー部門

サレ妻聖女~異世界に召喚されたら王太子に溺愛されました~
女性向け恋愛・
ラブコメ部門

かなでの歌
女性向け恋愛・
ラブコメ部門

不倫の沼
女性向け恋愛・
ラブコメ部門

私王子卒業します!
男性向け
異世界ファンタジー部門

異世界終末
男性向け
異世界ファンタジー部門

もののけ温泉ものがたり
男性向け恋愛・
ラブコメ部門

きっと物語の終りに本当に付き合う事になる読書先輩と後輩天使の恋心考察ごっこ
日常・ドラマ・BL部門

あつ子さんの「あ!」となる日々
日常・ドラマ・BL部門

数多の罪があろうとも!
奨励賞奨励賞
賞金
33
万円万円
女性向け恋愛・
ラブコメ部門

アゼル様は同担拒否⁉
バトル・アクション・
サスペンス部門

MUSCLE・FAIRY
翻訳出版賞銀賞翻訳出版賞銀賞

极热进化
A国L市の気温は上昇の一途をたどり、建設事故で地下に眠っている怪しい蟲が目覚め、都市を占拠し、人間に寄生し始める。寄生された人間の感情が支配されれば、恐ろしい怪物へと変貌してしまう。
平凡なサラリーマン 肖傑はこの日、DVから逃れるため、母親と一緒にL市を出ようとしたが、蟲絡みの事件に巻き込まれてしまう。母親を救うために逃亡し、何度も危機から逃れ生き延びた彼は「感情のスイッチ」をコントロールできる自分が「普通」ではないことに気づいてしまう。 数え切れないほどの生死の境をさまよい、自らの過去と向き合った末に、彼はようやく信頼できるパートナーを得た。果たして蟲の正体とは――最後に彼は真実に近づくが、人間として生き残ることができるのだろうか?
平凡なサラリーマン 肖傑はこの日、DVから逃れるため、母親と一緒にL市を出ようとしたが、蟲絡みの事件に巻き込まれてしまう。母親を救うために逃亡し、何度も危機から逃れ生き延びた彼は「感情のスイッチ」をコントロールできる自分が「普通」ではないことに気づいてしまう。 数え切れないほどの生死の境をさまよい、自らの過去と向き合った末に、彼はようやく信頼できるパートナーを得た。果たして蟲の正体とは――最後に彼は真実に近づくが、人間として生き残ることができるのだろうか?
温暖化が進んだ近未来で展開される秀逸なサスペンスホラー。 高温多湿な「アジアのどこか」の導入部の構成・表現力は素晴らしく、大変な暑さだった今年の日本に住んでいる読者にとっても、すんなりとその世界観に入っていくことができそうです。 特筆すべきは圧倒的な画力。縦表現の巧みさも間違いなくグローバルに通用するレベルにあります。 ストーリー・画力・構成力いずれかが良い作品は他にも多数ありましたが、すべての要素を高いレベルで実現していた本作を翻訳出版賞として選出しました。